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【滞在250日目】技術屋のジレンマ、とでも言うべきか

やっと、明日は休めます!

明日はもうぜってー何もしねぇ。意地でもダラダラしてやる。
洗濯も掃除も食事の買出しも、全部あさってでよし。
1日中気ままに、そのときしたくなったことをする。

何かこう、僕は他の人から何でもマメできちんとしてて…って
いうイメージを持たれてしまうことがありますが、そんなことは
ないです。そういうイメージで見られてしまうのは、正直言って
堅苦しくて嫌です。

明日みたいに何もしない!って決めた日は、たとえゴミ箱が
溢れようが、絶対に片付けません。
それが、日本にいたときからの自分なりのストレス解消法であり、
贅沢な時間の使い方なのです、僕にとっては。
そういう日には、絶対に誰の都合も聞きたくないのです。

ところで、今日みつけた面白かった記事。
「無料モデルに興味はない」「プログラマは創造的だ」~セオドア・グレイ氏インタビュー - @IT:
http://www.atmarkit.co.jp/fwcr/design/ux/d89clip19/01.html

いいですねぇ、セオドア・グレイさん。
「Mathematica」の開発元の経営者か誰かが非常にユニークな人
らしいというのは、何かで見て知っていました。

この記事では、セオドア・グレイさんがオープンソースや
無料モデルを否定しているように受け取れますが、
オープンソースや無料モデルは単にクリエイティビティの
ひとつの在り方に過ぎず、対価を得るビジネスと相反するものでは
ないように思います。
実際にオープンソースが新たなビジネスを産み出し得ることは
既に証明されたと思うのですが、違うでしょうか?
オープンソースの持つ可能性には、心惹かれます。Linuxの
リーナス・トーバルズのプロジェクトのやり方も大好きです。
って言っても、このブログを見に来られる方の大半には
分からない話ですよね、すみません。

僕は、今まで建築とコンピュータ、2つの分野で技術者として
働いてきました。地元でアルバイトしていた所も、元々は
測量の会社だったのが大きくなった所だったので、周りは
「技術士」という人ばかりでした。
クリエイティブでセンス・オブ・ワンダーに満ちた技術の仕事は、
自分にとって天職だと思っています。
形が変わっても、たぶん自分は一生何かの技術に関わる仕事を
していくことでしょう。

そして、「ビジネスとして正当な対価をもらう」ことの話。

これはワーホリで実際にあった話ではなく、あくまで例え話ですが。
例えば、友人から

「最近ウチのパソコンの調子がおかしくってさぁ、ちょっと
 見てみてくれない?今度メシ奢るからさぁ。」

と持ちかけられたとします。
こういう話、僕にとっては日本ではよくあり、しかも非常に
悩ましい話だったりします。

なぜか?
確かに僕はパソコンに詳しいですし、たぶんそれなりに診断も
できるでしょう。もし相手が仲の良い人ならば、喜んで引き受けて
あげたいところ。

しかし。
技術者とは、社会に技術を提供する立場にあります。
技術というのは、他の人にはよく分からない、専門的な分野だから
こそ成立します。
他の人にはよく分からないので、当然その価値も、よく分かって
もらえないことが多いのです。
なので、営業マンはお客さんにあの手この手を駆使して高い金額を
納得させ、お金を引き出そうとします。

というより、よく分からないその技術は高いのだ!ということを
分かってもらうため、さらにいえば技術自体の社会的な価値を
高めていくために、技術者自身が決して自分の技術を安売り
してはいけないのです。
もしも技術が安売りされれば、当然入ってくるお金が減り、
長い目でみれば技術を衰退させることになります。
資源に乏しく、技術立国である日本の技術が衰退するのは、
まったくもって自殺行為だということを知って欲しいのです。
↓のように、ノーベル賞の鈴木さんも言っていたことなんです。
「2位じゃだめか、は愚問」ノーベル賞・鈴木さん、蓮舫氏発言をバッサリ - MSN産経ニュース:
http://sankei.jp.msn.com/science/science/101008/scn1010082354006-n1.htm

話を戻します。
先述の友人が本当にメシを奢ってくれるとして、どのくらいの
食事ならば妥当か。
もし自分が、会社を通してパソコン診断を行なったとすれば、
時給換算すると実は約¥6000していました。
まぁ実際は時給単位で仕事をすることはなく、月単位で
お客さんの会社と契約し、サービス提供を行なう訳ですが。
当然、その価格に見合う働きをしなければ契約はすぐに
打ち切られてしまうでしょうから、こちらもプロとして、
それに見合う価値を提供できるよう、常に努力してきた訳です。

仮にこの友人の家に行って、診断して、対処もして…
小1時間も掛けたとしたら。
1人1食¥6000って、かなりスゴいですよね。
友人も、まさかレストランのフルコースを奢るつもりで
こんな話を持ちかけてはこないでしょう。
別に、お金や高い食事が欲しくて言っている訳ではないのです。

あるとき、取引先のコンピュータがウィルス感染し、
重要な業務システムが機能不全を起こしたことがありました。
実はそのウィルスが巷で流行っていることはネット上でも散々
言われていたことだったので、僕も知っていて、事前に
「業務サービスの一環として」ウィルス流行ってるから
気をつけてね、対策しといてね的なメールを送っていたのでした。
にも関わらず感染してしまって…。それだけでもネタなのですが。
僕ともよく関わりのあった取引先のある担当者さんが僕に電話を
掛けてきて、「何とかしてくれ」と言うのです。
心情的に何とかしてあげたいのは山々でしたが、契約外の業務を
独断で行うことなどできませんし、組織的にも、個人の信条的にも
丁重にお断りしました。そこで先方が食い下がって言った言葉が

「例えば風邪引いて熱出して苦しんでるヤツがいてさ、あんたが
医者だったら、ソイツを助けるだろ?緊急なんだよ」

そう、僕はこのとき本当に手塚治虫「ブラックジャック」を
思い出して、その気持ちを身をもって理解したのでした(笑)
日本で医療が安価に行えるのは、国が医療保険で医者への
診療報酬を肩代わりしているからです。元々医療は決して安い
サービスではありません。もちろん電話口でそんな理屈は
言えませんでしたけど(もし言ってたら…どうなったやら)。
ある意味、国がIT保険を提供したなら、それはIT技術者に
とっては理想の社会かもしれませんね。社会にとって、
技術者の価値が医者の価値と同等、ということですから。
そうだったとしたら、僕もその担当者さんからの電話を
快く引き受けることができたでしょう。

また脱線しました。
ここで重要なのは、そのシステムがその会社にとってどれ程
大事なものか。お金を払っても治したいか。そのためにいくら
払えるか。友人のパソコンにしても同じことです。
勘違いして欲しくないのは、あくまでシステムやパソコンは
僕のものではなく、その会社や友人自身の所有物だということ。
こうした問題への回答としてよく聞いたのが
「本当のプロならば、例えどんな仕事でもしてみせろ」という
言葉ですが、こういうことを言う人に限って、自分自身が
その仕事への対価を支払う立場、あるいは支払いを決定できる
立場ではないんですよね。

そして、その対価、金額に見合うだけの仕事をするから、
技術者はストイックにもなりますし、ストレスも溜まります。
だから休日だけは、せめてわがままに過ごす。
そうしてコンディションを整えて、平日は常にベストな
パフォーマンスを提供しなければ、高い技術者の単価を
社会に認めてもらうことは適わないと思うからです。

そう考えるから、僕は休日や退勤後のプライベートな時間を
とても大事にしています。友人にしても、付き合う人は慎重に
選びます。他人には、大した理由もなく個人の時間に
割り込んで欲しくないからです。
逆に、時間を割いて付き合うのはそれなりに大事に思っている
からなのですが、でも他の人から見ればそんなのは「俺様と
付き合えるのをありがたく思え」って言われるのと同じですよね。

そんなだから、世間的に技術屋は「気難しい」「わがまま」
「エラそう」みたいに思われてしまうんだろうなぁ…。
「ゼネラリストよりスペシャリスト志向」な
オーストラリアや海外でなら、こんなわがままな感覚も
受け入れられるのだろうか?
それとも、もし自分が経営者にでもなったら、どんな人とでも
付き合うようになるんだろうか?
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プロフィール

T.Satoh

Author:T.Satoh


Tインフラ系エンジニア。
2年間のオーストラリアワーホリで
海外就労を経験後、日本で再就職。
将来は教育系ソリューションで
新規事業を手掛けてみたい。

※Twitter連携してます。
 ブログ更新履歴は
@ho_okがつぶやきます。

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